10月某日、都内のレコーディングスタジオで、映画『マジでガチなボランティア』のナレーション収録が行われました。里田剛監督と、本作で初のナレーションとなる高良健吾さんのコラボレーションは、4時間を超える白熱したレコーディングとなりました。
グラフィスの現役メンバー4名が、レコーディング終了後の高良健吾さんへ直撃取材を敢行! 高良さんがボランティアについて、そして【グラフィス】についてどう感じているか、同世代の彼らだからこそ聞くことができた、高良さんの生の声をお届けします。(取材:グラフィス6期・佐藤陸、斉藤あずさ/グラフィス7期:倉持美香、鈴木瑛里加)
佐藤:昨日、グラフィスの現役メンバー全員で、感謝の気持ちを寄せ書きにしました。ぜひ受け取ってください!
高良:どうもありがとうございます。今日はよろしくお願いします。
倉持:初ナレーションはいかがでしたか?
高良:最近は芝居じゃないことがしたかったので楽しめました。でも実際にナレーションをしてみて、難しかったですね。例えば文章を区切るところとか。難しさを感じるところはありましたけど、やっぱり楽しかったです。
鈴木:作品を見たときの感想を教えていただけますか?
高良:まず、映画を見ていて、冒頭と最後の石松さんの雰囲気が違っているのが、僕は好きなんです。【ボランティア】を始める最初の動機なんて、きっとどうでもいいと思うんです。だって映画を見ている僕達は、学校も建ててないし、診療所も建てていない。皆さんには、もう目の前に、カンボジアに学校や病院を建て、現在も支援しているという実績がある。映画の中で石松さんが「こんなわけもわかんないとこでさー、こうやって汗水垂らしてっていうのがいいんだよね」って言うじゃないですか。それがちゃんと本音として聞こえるんです。常に本気で発言している。最後に石松さんが「俺ら何もしてないし、ただイベントして楽しんでいただけだし」っていうのが、面白かったですね。
斉藤:私たちはチャリティを広めるために、ボランティア活動をしているのですが、そういう学生に対して、そして活動についてはどう思われていますか?
高良:僕はそういう活動を偽善とは思わないですけど、中には「偽善だ」って言う人たちだっていると思うんですよ、皆さんの周りにも。でも僕は、そういう人たちは一体何をしているの?って思うんです。だってイベントを企画して、一生懸命お客さんを呼んで、収益が集まる。その収益金で学校が建つ。僕は「それだけでいいじゃん」って思いますね。そこにどんな動機があろうが、イベントを楽しむ、そこで得た利益が打ち上げの飲み代に消えるんじゃなくて、カンボジアの医療支援に活用される。「それだけでいいじゃん」って思います。それと僕が感動したのは、グラフィスの皆さんは、診療所を建てた後も、救急車のガソリンや薬品など、病院がちゃんと運営されるように支援を続けている。「すごい素敵だな」って僕は思ったんです。行動していない人に何を言われようが気にせずに、自分がやりたいことをやるのが一番いいと思います。頑張ってください!
グラフィス一同:高良さんからそんな言葉をいただけて本当に嬉しいです。ありがとうございます!