イベントであげた収益150万円でカンボジアに小学校を建てた
2004年にGRAPHISというサークルが作られた。
石松宏章、葉田甲太ら4人の医大生は、閉鎖的な医大での人間関係に物足りなさを感じていたのだ。そして、医大生の交流を促すパーティーを開いた。
女の子と出会えて収益も上げることができる。石松たちはパーティーを開くのに夢中になった。だが、いつからかそんなことがつまらなくなっていた。
どんなに苦労しても、パーティーを終え売上を使って飲んで騒げば後には何も残らない。
そんな時、葉田から1通のメールが届いた。
「カンボジアに小学校を建てない?」
発展途上国の学校に行けない子どもたちのために小学校を建てることができる、そのことに4人は夢中になった。
それからは必死でチャリティイベントラブチャリとは?
2004年に東京医科大学の石松宏章ら首都圏の私立医学生12名で発足。当初は医学生の交流のためのパーティーを開催するが、チャリティイベント「ラブチャリ」を主催するようになり、わずか8ヶ月で小学校を建設。その後も、病院建設や救急医療システムの運営支援等を行っている。を開催し、なんとか150万円を貯めた。それを寄付すると本当に小学校が建った。そして開校式を見にカンボジアへ。
そこで見た光景は生涯忘れないものとなった。
小学校が建つと、次の課題が見えてきた。カンボジアには医者がいない。乳幼児の10人に1人は亡くなり、AIDS問題も深刻化している。
ならば、カンボジアに病院を建てよう。次に、石松は病院を建ようと考えた。
しかし、そこからが本当の試練の始まりだった・・・。
この映画は2007年から3年間に渡って、学生医療支援 NGO~GRAPHIS~学生医療支援NGO~GRAPHIS~とは?
サークル単位で取り組む途上国支援という定義付けをしている。
チャリティイベントは14回を数え、1回あたりの動員は1000人。
2007年5月のスタジオコーストで行われたイベントでは2000人を動員するも140万円の赤字を出す。
このイベントの顛末と石松が抱えた苦悩は石松の活動の礎の一つとなっている。に密着。代表の石松宏章の葛藤に迫った。
電気も水道も病院もないカンボジアの農村の現実。誰からも見向きもされないプノンペンのAIDS孤児院の日常。先進国のチャラい若者が、援助大国とも揶揄される発展途上国で、ボランティアを行う時、一体何が起きるのか?
「マジでガチなボランティア」講談社文庫「マジでガチなボランティア」
GRAPHIS初代代表・石松は活動を通じて、学生サークルにでも出来るボランティアを伝えたいと想い、出版を志す。
2008年度第4回出版甲子園に出場し、見事全ての賞を総ナメしグランプリに輝く。
2009年10月「マジでガチなボランティア」を講談社文庫から出版。
出版後、各メディアで大々的に取り上げられ、amazonのボランティア部門売上ランキングで第一位を獲得。は現代の日本の若者の姿を「海外ボランティア」を舞台に描くドキュメンタリー。